Slots / Widget

カメラ(Camera Slot)

スマートフォンのカメラでドライブ映像を録画し、OBD データと時刻同期して再生できるウィジェットです。4K UHD から長時間モードまでの画質選択、iOS 限定の手ブレ補正、RPM に連動したグリッチエフェクトなど、テレメトリー動画として楽しむための機能が揃っています。本記事ではカメラスロットの仕様、設定項目、プラットフォーム別の違い、録画時の注意点までまとめます。

公開 · 2026年4月16日·最終更新 · 2026年4月16日
iPhone 14 の 4K で撮影した OBD NINJA テレメトリー動画のサンプル(音声なし)

1.概要

カメラスロットはダッシュボードに 1 つだけ配置できるウィジェットで、録画セッション中にスマートフォンのリアカメラで映像を記録します。録画された映像は、速度・G・地図など他のスロットに記録された OBD / GPS データと完全に時刻同期されており、再生時には走行中の状況を映像と数値の両方で振り返ることができます。

撮影中はスロット内にライブプレビューと REC バッジが表示されます。フルスクリーンへの切り替えは録画中には行えないため、画角やフレーミングは録画を始める前にスロットをタップしてフルスクリーンで確認しておくのがおすすめです。録画が終わると動画ファイルはアプリ内のドキュメントディレクトリに保存され、記録一覧から他のデータと一緒に再生できます。

対応スタイル専用レイアウト(スタイル選択なし)
対応スロットサイズすべてのサイズ
1 レイアウトあたりのカメラ数最大 1
録画対象カメラリアカメラ(背面)
OBD データとの同期再生時に時刻同期

2.画質設定(Video Quality)

Detail Settings タブから 3〜4 段階の画質を選択できます。選択肢はプラットフォームによって異なり、iOS は HEVC で効率的にエンコードされるため長時間モードは用意されていません。

画質解像度目安サイズ備考
4K UHD3840 × 2160 / 30fps~200 MB/minデバイスが非対応の場合は選択不可
High(1080p)1920 × 1080~100 MB/min画質重視のバランス型
Standard(720p)1280 × 720~50 MB/minデフォルト
Long Play1280 × 720(低ビットレート)~15 MB/minAndroid のみ(2 Mbps 固定)

4K 対応チェック

4K を選択すると、デバイス側の対応状況が自動でチェックされます。チェック中は「Checking camera capability...」と表示され、非対応と判定されると「This device does not support 4K recording」と表示されて選択できなくなります。

4K は録画負荷・発熱・ストレージ消費のいずれも大きく、端末性能と容量に余裕のある環境で選ぶのがおすすめです。

Long Play について

Long Play は Android 限定の画質モードです。720p の解像度を維持したままビットレートを 2 Mbps に固定することで、長時間ドライブでもストレージ消費を大きく抑えられます。iOS では HEVC による効率的なエンコードが標準で効くため、この選択肢は表示されません。

ストレージの目安

画質と録画時間の組み合わせによる、おおまかなファイルサイズです。実測値は被写体や動きの量で変動します。

画質30 分1 時間3 時間
4K UHD~6 GB~12 GB~36 GB
High(1080p)~3 GB~6 GB~18 GB
Standard(720p)~1.5 GB~3 GB~9 GB
Long Play~450 MB~900 MB~2.7 GB

3.音声録音(Audio)

録画中はマイクから音声を同時に記録します。アプリ内に音声の ON / OFF 切り替えはなく、常に有効です。

マイク権限が拒否された場合のみ、録画自体は継続されますが音声のないファイルとして保存されます。エンジン音や排気音を残したい場合はマイク権限を許可しておいてください。

録音常に有効(アプリ内での ON / OFF 設定なし)
マイク権限初回起動時にリクエスト
権限拒否時の挙動映像のみで録画を継続

4.手ブレ補正(Image Stabilization)

手ブレ補正は iOS 限定の機能です。Android 端末では設定項目自体が表示されません。車載ホルダーが不安定な環境や、段差の多い路面で撮影する際に有効です。

デフォルトは無効。Detail Settings のトグルで ON にすると、以降の録画で補正が適用されます。

対応プラットフォームiOS のみ
デフォルト無効
切替Detail Settings のトグルスイッチ
録画中の変更不可

手ブレ補正を有効にするとプレビュー表示に 1〜3 秒の遅延が発生することがあります。録画データ自体には遅延は載らないため、撮影結果には影響しません。リアルタイムで映像を確認したい場合は OFF を選択してください。

5.グリッチエフェクト(Glitch Effect)

グリッチエフェクトは、再生時に映像へ RPM 連動のノイズ・歪みを重ねる演出機能です。レッドゾーンに近づくほどエフェクトが激しくなり、走行の激しさを視覚的に強調します。

あくまで「再生時の視覚効果」であり、録画データ自体には何も書き込まれません。後からいつでも ON / OFF を切り替えられますし、録画中に設定を変更しても録画には影響しません。

GT レイアウトで設定したレッドゾーン RPM を基準に強度が決まります。ライブプレビュー中には適用されず、RPM データが取得できていないセッションでも発生しません。

6.録画の流れ

録画開始

  1. ダッシュボードの録画ボタンをタップ
  2. OBD / GPS データの記録が開始
  3. カメラスロットが設定されている場合、同時に動画録画も開始
  4. 録画開始は 5 秒のタイムアウト付き(開始が確認できない場合はリトライ)
  5. カメラの起動に失敗した場合、セッション全体が停止しエラーが表示されます

録画中の表示と制約

  • スロットにはライブプレビューと REC バッジ(赤い丸)が表示されます
  • フルスクリーン切替は不可(画角の確認は録画開始前に済ませてください)
  • 画質・手ブレ補正の変更は不可
  • スロット設定画面を開くことは不可
  • 右上の「ECO」ボタンで低負荷モードに切替可能 — ダッシュボードの描画を止めて録画時間と距離のみの最小表示に切り替わります。画面タップで復帰、録画停止時には自動で解除されます

録画停止

  1. 録画ボタンを再度タップ
  2. 動画ファイルの保存完了を 10 秒以内に待機
  3. 保存成功時:ファイルパスと画質情報がセッションに記録されます
  4. タイムアウト時:最後に保存されたファイルから自動復旧を試みます
  5. 遅延保存(Late Save):タイムアウト後にファイルが保存された場合も正しくセッションに反映されます

ファイル保存先

動画ファイルはアプリ内のドキュメントディレクトリ以下に、セッションごとにファイル名を生成して保存されます。

アプリドキュメントディレクトリ/videos/session_{セッションID}_{画質}_{タイムスタンプ}.mp4

7.再生時の動作

記録一覧からセッションを開いて再生すると、カメラ映像は他のスロット(速度・G メーター・地図など)と完全に時刻同期して再生されます。映像側の操作と OBD データ側の操作は相互に連動します。

項目挙動
再生 / 一時停止OBD データの再生状態に連動
シーク500ms 以上のスキップで映像側もシーク
再生速度OBD データの再生速度に連動
グリッチエフェクト再生時のみ RPM に応じて適用

8.権限(パーミッション)

カメラスロットを初めて表示したタイミングで、カメラとマイクの権限をリクエストします。アプリをバックグラウンドから復帰させた際も、権限状態は自動で再チェックされます。

権限要否説明
カメラ必須拒否するとプレビュー表示と録画ができません
マイク任意拒否しても映像のみで録画は継続されます

9.プラットフォーム別の違い

iOS と Android では、利用できる画質や細かい挙動に差があります。

機能AndroidiOS
画質選択4 段階(4K / 1080p / 720p / Long Play)3 段階(4K / 1080p / 720p)
手ブレ補正非対応対応
フルスクリーン表示専用画面(縦・横)モーダルダイアログ
ビットレート制御Long Play: 2 Mbps 固定HEVC で自動
画面回転録画中はロック

10.録画中の制約まとめ

録画中は、ファイルの整合性を保つためにいくつかの操作が制限されます。設定は録画を始める前にすべて済ませておくのがおすすめです。

操作録画中録画外
画質変更不可
手ブレ補正変更不可
スロット設定画面を開く不可
グリッチエフェクト変更可(再生専用のため)
フルスクリーン切替不可

11.ユーザー向け Tips

  • 録画を始める前に、スロットをタップしてフルスクリーンで画角・フレーミングを確認しておきましょう。録画中はフルスクリーン切替ができないため、この確認を飛ばすと「走り終えてから映像が半分隠れていた」なんてことになります。
  • 短時間の走行記録(〜30 分)は High(1080p)がバランス良好。画質とファイルサイズのトレードオフが少なく、後の編集にも使いやすいです。
  • 長距離ドライブ(1 時間以上)は Standard(720p)、もしくは Android なら Long Play でストレージ消費を抑えるのが実用的です。
  • SNS への投稿や動画編集に使いたい場合は 4K UHD。ただし端末が対応していること、ストレージに余裕があることを事前に確認してください。
  • サーキット走行の映像はコーナリング中のディテールが重要になるため、High 以上を推奨します。Long Play だと細かい挙動が潰れやすいです。
  • 長時間録画や高画質設定で端末が発熱する場合は、録画中に右上の「ECO」ボタンで低負荷モードに切り替えましょう。ダッシュボードの描画を止めて端末負荷を大きく下げられます。録画とデータ記録はバックグラウンドで継続されるため、映像や OBD ログへの影響はありません。
  • 録画前に必ずカメラ権限を確認してください。権限が拒否されていると録画セッションそのものが開始できません。
  • iOS の手ブレ補正は、車載ホルダーが不安定な場合に効果的です。ただしプレビューに遅延が出るため、リアルタイムの映像確認は難しくなります。
  • グリッチエフェクトは再生時のみの visual effect です。録画データには影響しないので、後から気軽に切り替えて印象を変えられます。

12.よくある質問

録画中に画質を変更できますか?

できません。録画を停止してから画質を変更してください。ファイルの整合性を保つための仕様です。

Long Play が選択肢に出てきません

Long Play は Android 限定の画質モードです。iOS では標準の HEVC エンコードで十分効率的なため表示されません。

4K が選択できません

デバイスが 4K 録画に対応していない可能性があります。「This device does not support 4K recording」と表示される場合は、そのデバイスでは 4K 録画を利用できません。High(1080p)をお使いください。

手ブレ補正の項目が設定にありません

手ブレ補正は iOS 限定の機能です。Android では表示されません。

手ブレ補正を ON にしたらプレビューが遅れるようになった

仕様です。プレビューに 1〜3 秒の遅延が生じますが、録画データ自体には影響しません。リアルタイム性を優先する場合は OFF にしてください。

グリッチエフェクトが効きません

グリッチエフェクトは再生時のみ適用されます。ライブプレビュー中には表示されません。また、RPM データが取得できていないセッションではエフェクトは発生しません。

録画が途中で止まってしまいました

カメラが予期せず停止した場合、セッション全体が自動で停止する仕様です。ストレージ不足やアプリがバックグラウンドに移行した際に発生することがあります。ストレージの空きを確認し、録画中はアプリを前面に保つようにしてください。

マイク権限を拒否したのに映像は録画されている?

はい。マイク権限は任意のため、拒否した場合でも映像のみで録画は継続されます。音声が必要な場合は設定アプリからマイク権限を許可してください。

再生時に映像と OBD データがわずかにずれます

500ms 以上のスキップでシーク同期が行われるため、短い区間のスキップでは映像が追いつくまでわずかなずれが生じることがあります。少し待てば自動で同期します。

フロントカメラ(自撮り側)で録画できますか?

現在はリアカメラのみ対応しています。フロント/バック切り替え機能はありません。

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